「目からウロコ」の子育て~夫へのイライラ~

保育のまなび

こんにちは!新婚Maiです♪




「目からウロコ」の子育てシリーズ、今日はいよいよ最終回!

テーマは
「夫へのイライラ」




新米ママが熟練ママになるにつれて、夫の家事や育児の仕方に物足りなさや苛立ちを覚える。

その妻のイライラを感じ取って、夫はますます育児から離れて行く・・・




このように「産後、妻が夫に対して不満を募らせ、そうした妻を夫が嫌になることは、どの家庭でもごく当たり前に起きることです。

最近では『産後クライシスという言葉もよく使われるようになりました。」




驚くべきデータもあります。

離婚した夫婦は、子どもが何歳のときに離婚しているか。

厚生労働省の調査によると、離婚率が高いのが末子が0~2歳のとき

「つまり、産後間もない頃の離婚が最も多いのです。

さらに産後の夫への愛情を調べた調査では、産後2年で妻の愛が半減したという結果も出ています。

世界中のさまざまな調査でも、産後に夫婦満足度が大きく下がることがわかっています。」




「育児中、最も助け合いたい夫に、妻はなぜイライラしてしまうのか?」






実は、産後の妻のイライラにも科学的な理由がありました。




「そこには、あるホルモンが深く関わっていることが最新研究からわかってきました。

そのホルモンとは「オキシトシン」です。」

このオキシトシン。出産の際には陣痛を引き起こしたり、産後もお乳を出すなど、出産と授乳に大切な役割をもっています。





「近年、このオキシトシンにまったく別の働きがあることがわかってきました。」

感情や行動をコントロールしている可能性が出てきたのです。」

ある研究により、オキシトシンが脳に作用することで親子の愛情や夫婦の愛情が深まることがわかったのです。




愛情を深めるはずのオキシトシン。しかし、それが夫婦の不和に関係しているとは、いったいどういうことなのでしょうか?




「実は、オキシトシンについては最近、また新たな働きが見つかっています。」

「オキシトシンには、パートナーや子どもに対して愛情を感じさせる働きがある一方で、

子どもに危害を与えたり、子育てを邪魔しようとする者に対しては、攻撃性を増すという働きもあるのです。」




驚くべき事実ですよね。

「オキシトシンは愛情ホルモンとか、絆を深めるホルモンとかいわれてきましたが、

実は、逆にその愛情や絆を邪魔する者に対しては、攻撃性を高める働きをするのです」。




「子育て中の母親は、授乳や赤ちゃんとのふれあいで、オキシトシンが常に高い状態です。

このため、大量のオキシトシンによって感情が激しく揺れ動くシーソーのような状態になっているのです。

それゆえ、夫に対して不快感を感じたときにも、怒りや攻撃性は何倍にも増幅されます。

ましてや、それが子育てを手伝ってくれないという不満であれば、本来は愛している夫でさえも、子育ての邪魔者として攻撃の対象になってしまう可能性があるのです。」




「これからどう妻に接したら良いのか?」そんな旦那さんの声が聞こえてきそうですね・・・(;^_^A

「でも、思い出して欲しいのです。

オキシトシンは確かに攻撃性を何倍にも増幅する一方で、愛情も増幅してくれる。

つまり、以前より積極的に育児に協力したり、育児に忙しい妻をねぎらったり、優しい言葉をかけたりすれば、妻が夫に対して感じる愛情も何倍にも増幅されるのです。」




育児中の母親は、ほぼ一日中、ストレスの高い状態にあるそうです。

ほぼ一日ストレスフルな状態な中で、唯一、母親が家庭でリラックスできていた時間は、

授乳中妻が夫と会話していた時でした。





授乳については「椅子に腰掛け、わが子と密着してゆったりとした時間を過ごすという状況は、子育てという休みのないハードワークの中の癒やしの時間なのかも知れません。」

また、夫が妻の気持ちに寄り添って聞くこと。「具体的な解決法やアドバイスはなくても、お母さんは話が受け入れられたと感じて、リラックスにつながったと考えることができます」。




「会話こそ育児中のママをリラックスさせるためのパパの重要な役割」だと研究者は言います。

「みんなで子育てするように進化した人間の女性は、特にコミュニケーション能力、共感性に優れています。

とりとめのない会話は、子育てのための共同養育相手と仲良くなり、絆を結ぶためのツールです。」

「なんでもないことを話し、笑い合い、共感し合う、それは人間の女性が培ってきた子育てのための能力なのです。

しかし、誰にも相談できずに育児をこなす現代のママは、一人でいる間、自分の頭の中だけでグルグルグルグルと子どものことを考えています。

自分の育児が正しいのか、子どものためになっているのか、いろいろな可能性を考えては一日中模索しています。

それは大変なストレスで、イライラが募ります。」




だから、「母になった妻に、夫がまず、できること。

それはただ、寄りそうこと

とても些細なことですが、ママの疲れを癒やす最高のご褒美なのです。」




妻も夫への感謝を忘れず、夫も妻へのねぎらいを忘れず、

オキシトシン効果で愛情あふれる家庭が増えていくことを願ってやみません。




今回もNHKスペシャル取材班『ママたちが非常事態⁉最新科学で読み解くニッポンの子育て』を元にお届けしました。

「目からウロコ」の子育てシリーズ、いかがだったでしょうか?

お読みくださりありがとうございました!




CGM(キリスト教福音宣教会)で結婚した保育士、新婚Maiについて詳しくはコチラ

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