こんにちは、新婚Maiです。
今年行なわれたCGM(キリスト教福音宣教会)代表牧師である鄭明析(チョンミョンソク)牧師(以下、先生)の裁判について記そうと思います。
先生は昨年(2022年)、性的問題に関連した訴えを受けました。
そして、先生の裁判についての第一審判決が、今年12月22日に韓国のテジョン地方裁判所において宣告されました。先生に対する判決は、懲役23年という殺人犯に課せられるほどの重いものでした。
今後、今回の判決を不服として、高等裁判所に控訴し、第二審の裁判が来年(2024年)行われる予定です。
これまでの裁判の流れについて、私は教会にて説明を聞くようになったのですが、司法についてさほど詳しくない私でも不可解に思うほど、裁判が公正に行われているとは思えない点が多かったです。今日はその点をいくつかあげたいと思います。
まず、裁判の大原則として、「無罪推定主義」という原則があります。
「無罪の推定」とは、犯罪を行ったと疑われて捜査の対象となった人(被疑者)や刑事裁判を受ける人(被告人)について、「刑事裁判で有罪が確定するまでは『罪を犯していない人』として扱わなければならない」とする原則です。
JFBA日本弁護士連合会HPより
しかし、裁判官は先生が有罪であるという前提で裁判を進めてきました。
というのは、たとえば、
・証人申請の不公平さ
⇒検察側も弁護側も有利になる証言をしてくれる人の出廷を裁判官に申請できますが、弁護側の証人たちに対して「すでに洗脳された集団の証人」と述べる裁判官の発言があったり、20人以上の弁護側の証人に対して3時間しか発言する時間が与えられないなどの不公平さが見られました。
・「正犯」よりも「共犯(ほう助犯)」の判決を先に行なう
⇒共犯の判決は、正犯の判決が出てからその判決に従い本来判決が出されるべきですが、共犯として起訴されていた人たちの判決から先に出されたので、先生が有罪であるという前提で裁判が進められていると考えられます。
・検察側と弁護側の非対等な関係
⇒裁判官は、結審の前日に検察側から約600ページに及ぶ証拠資料の追加提出を認め、それに対する弁護側の反論のための時間の要請は受け入れられませんでした。
などがあげられます。
これらから見ても、裁判官の主観や先入観が感じられるかと思いますが、裁判官に対する忌避申し立て(裁判官を変えてくださいという訴え)も行いましたが、聞き入れられることはありませんでした。
さらには、裁判所は告訴人(訴える人)のプライバシー保護を理由として裁判を非公開にしました。それでも、結審公判(判決がでる)の日は、原則一般公開されるのが通常です。しかし、裁判所は非公開としたため、こちらの説明を一般の傍聴人に聞いてもらう機会が奪われました。
このように、裁判の進行は第一審判決まで不公平に行なわれました。
それだけではなく、立証不十分(根拠が不十分)なことも納得できないものでした。
今回3名の女性信者からの訴えがあり、
2018年から2021年までの4年の間に、告訴人3名の内、香港人の方は17回、オーストラリア人の方は5回、韓国人の方は1回、先生から性被害にあったと主張しています。
しかし、それぞれの方の事実関係を聞くと、主張に矛盾を感じざるを得ません。
たとえば、香港人の方の場合、先生に性被害にあった後の期間に書かれた自筆の日記には下記のように書かれています。
毎日、毎時間抱きしめ、口を合わせて、話して生きることがまったくないから・・・。先生が出てこられてから、その前に想像していたことの一つも成されず、もしかしたら天国に行ってもこうじゃないかと心配し、他人を愛されることをはっきり見せられ、1:1の愛の信仰が壊れて、本当にこの愛をあきらめてしまいましたね。
裁判で公開された2020.2~3月の間に作成された香港人の告訴人の日記帳から抜粋・和訳
性的な愛は告訴人の想像だったにすぎないことが分かるのと、実際には一つも成されなかったと本人自ら告白しています。
これはあくまで一部で、他の箇所からもこの方は肉的な愛が満たされないことにいつも悩んでおり、時折先生を性的な対象として想像し、先生との特別な関係を期待していることが分かります。しかし、実際には先生との性的接触がなかったということです。
さらに、被害にあった場所と主張する場所がそこはガラス張りの部屋で外からも十分見える位置だったり、先生から性被害にあったという日時には先生と二人でいる状況ではなかったり、嫌疑と関係のない産婦人科診断書が提出されたり、裁判外でもNetflixで公開された音声ファイルは虚偽の可能性があるとのこと(台湾の音声分析機関より「多数の編集の痕跡が見られる」との報告がある)、疑問が多くありました。
また、オーストラリア人の方の場合も、性被害にあったという日時に他のキリスト教福音宣教会の会員たちと一緒にいたことが映像としても残っています。
韓国人の方は先生と一緒にゴルフカートに乗っている時に太ももを触られたと主張していますが、その時に録音していた音声ファイルもありますが、それを聞くと、むしろ韓国人の方がいきなり先生の太ももや顔を触って「すべすべしていますね」と言っている状況が分かります。その時は同乗している会員もいました。
最後に、検察側は「洗脳」を通じて反抗できないようにして性加害を主張しています。では、本当に洗脳状態にあったのでしょうか?
検察は「新郎新婦の性的な関係をもつように(香港人の方を)洗脳した」と主張しますが、香港人の方の日記には下記のようにあります。
お母さん、弟、お父さんも本当にこの時代の新婦の救いを受けるようにして
今日も働きかけてください。感謝します。
弟、お父さんも新婦の救いを受けるように、と書いてあり、もし新郎・新婦が性的な関係であったとすれば、自分の家族を「新婦の救い」を受けるように、というのは矛盾になり、検察が主張することはなかったということを示しています。
その後の証人尋問で、この方は家族を伝道しようとしていて、性被害にあったという期間も自由に家族関係も維持することができていたことが分かります。
Q:宣教会にいる間、韓国にいる間も、香港にいる家族たちと会うこともして、電話連絡のやりとりをしましたか?
A:はい。
Q:そして、両親と弟も伝道しようとしましたね?
A:伝道しようとしましたね。
Q:そして、2019年にはお母さんも月明洞に一度招待し、2019年9月にはお父さんも招待して、被告人(先生)と挨拶もさせてあげましたよね?
A:はい。
また、香港人の方のSNSを見ると、性的に被害にあったという期間(2018~2022年)に
・広告出演
・旅行の写真の投稿
・YouTubeチャンネル開設
・韓服モデル選抜大会参加
などの様々な私生活を送っていたことが分かります。
このことから、検察が主張する洗脳状態にはなく、自由意思があり、自由に行動していたということが分かります。
さらに、告訴した人たちに対して、裁判の中で証人尋問が行われました。
「証人尋問(しょうにんじんもん)」とは、事件の関係者に対して検察官や弁護人、裁判官が直接質問をし、それに対する証言を証拠とする証拠調べの手続きのことです。
ベリーベスト法律事務所HPより
その質問に対する回答を見てみると、
本人たちが性的な愛を通じて救いを得るとか、そういった教えはなかったと自ら証言しています。
Q:宣教会において「新郎の被告人との性関係や性的な行為を通して、救いを得る」という趣旨を教えますか?
A:いいえ、まったく肉的な愛はないと言ってました。
Q:被告人が神のような権能をもって違法なことをさせたり、女性信徒たちを性的にもてあそんでも無条件従わなければならない、このようには教えなかったでしょう?
A:このようには言ったことがありません。
Q:…性的な要求を拒否すれば、罰を受けて地獄に行く、こういう言葉を聞いた事実がありますか?
A:そのような話を聞いたことがありません。
Q:…性的な新郎、新婦と学んだのでしょうか?
A:そのような身体的な話を学んだことはありません。
また、違法な行為を容認するような教えはなかったとも証言しています。
Q:それで、神様、イエス様がその全知全能なる権能をもって人間に違法なことをさせたり、間違ったことにも無条件に服従しなさいと、こうは教えませんよね。
A:このように教えたことはありません。
Q:証人は、宣教会から出て行って、実際にガンにかかって死んだり、事故に遭った人、一人でも見たことがありますか?
A:ありません。
様々述べてきましたが、結局この裁判では「犯罪の証明」がないので、無罪判決が成されるべきです。
しかし、裁判官はすでに有罪であるという先入観をもって裁判を進めてきました。
その原因としては、裁判中にかけて「宗教と性犯罪」という偏見によるメディアやネット上での歪曲、誇張、偏向された報道や放送による影響が大きいと考えます。
来年も裁判は続きますが、公正な裁判を心から願い求めて止みません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
CGM(キリスト教福音宣教会)で結婚した保育士、新婚Maiについて詳しくはコチラ☆
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